2016年1月 ドイツ視察②

2016年1月14日。
この日はよその厩舎を見学して売り馬の試乗をし、馬具屋で必要なものをそろえた後、ヤン氏の厩舎に戻ってESJの馬でレッスンを受ける。
全部で4頭いるうち2頭は自馬、1頭はESJに2月入厩予定の馬、1頭はヤン氏に調教を進めてもらっている馬である。どの馬も良いコンディションで動きが素晴らしい。
改めて「馬を前に出して」乗らなければいけないなあ、と痛感した。
坂田君の騎乗も見たが、2日間ですでにかなり変わってきた。今後さらなる成長が期待できる!

1月15日。
朝、レッスンを受けた後、覆馬場(おおいばば、インドア)の老舗業者である“Brueninghoff” の本社を中島さんと訪ねる。
今回千葉の厩舎を考え始めた時、じつはインドアを作ろうと考えてはいた。
やはり、いつでも乗れるというメリットは計り知れないので、日本の業者にも当たっていたのだ。
もちろん、お金はない。
なので、テントのインドア業者を見つけ、安くあげられるよう交渉を進めていたのだが、雪に弱い、風にも弱いと聞き、なおかつ値段が予想よりもはるかに高かった。
その金額をヤン氏に話したところ「おい、それならドイツでちゃんとしたインドアが建っちゃうぞ!」と大笑いされてしまった。
そんなこんなで第1期工事でのインドアの夢は潰えたのであるが、第3期工事くらいではぜひ建てたいと思い、話を聞きに来たのだ。

ミューターさんと工場見学。工場だというのに床暖や、採光天井もある。こりゃあ、いい仕事ができそうだ!

ミューターさんと工場見学。 工場だというのに床暖や、採光天井もある。 こりゃあ、いい仕事ができそうだ!

案内してくれたミューター氏は、初めは不愛想だったが、中島さんや僕が様々な質問をぶつけるうちにとても親切になり、最終的には工場まで案内してくれ、金額の見積もりまでしてくれた。
合計を出して2人で「安い!」と思わず叫んだが、もちろんとてもすぐ買える金額ではない。
しかも日本の建築基準にも合わせなければいけないので、きっともっと高くなるであろうが、でも、いつかは絶対にこんな馬場を建てるぞ!と強烈な意欲が湧いてきた。

いつかは必ず、こんな覆馬場がESJ千葉にできる!?

いつかは必ず、こんな覆馬場がESJ千葉にできる!?

1月16日。
7月からESJ千葉で働く予定のMaxineさんに会う。
彼女はヤン氏の生徒で中学生の時から学んでいる。騎乗を見たが、さすがヤン氏から薫陶を受けているだけあり、すごくスムーズなシートで馬に好かれる乗り方をしている。
話を聞いたが、若いのにとてもしっかりしていて、英語は完璧。日本語もドイツでレッスンを受けておくそうだ。
日本には半年から1年の予定で来る。楽しみだ。

1月18日。
早朝、中島さんとビーレフェルドを発つ。
今回の視察中はそれほど寒くはなかったが、最終日はマイナス10度以下の気温!
ウォッシャー液が凍ってしまい、おまけに太陽がちっとも上がらない(高緯度のため?)ので眩しくて前が見えず、中島さんと2人でしょっちゅう車を停めてはウェットティッシュで塩カルを拭き取る羽目になった。
まったく、今回はクルマには泣かされた~!
でも、最後にはこんな素晴らしい晴れ間を拝むことができた。
中島さんと2人で「前途は洋々だね!」と語り合ったドイツの旅の終わりであった。

Autobahn1

 

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