施設や環境について検討する

厩舎- ビジネスとして考えるなら、馬房は多いほど良い。
でも、ESJは馬房を減らしてでも馬にとって快適な環境を作ることを優先したい。
ヤン氏に、「ドイツでは新しい馬房を作る場合は12㎡以上なければならない」と聞き、12㎡の馬房を注文することにした。また、全馬房に大きく快適な窓を付け、一部の馬房にはサンシャインパドックも付けて馬が自由に外を往き来できるようにした。

馬場の砂- 地主さんが用意してくれると言ってくれたが、ドイツから輸入することにした。
これは、14年前から思い続けていたもので、初めてドイツマイスターを呼んだ時に飯田の馬場を評して「この馬場では調教はできない」と言われたからだ。
日本では川砂を厚く敷き、馬の蹄がもぐって止まる構造だが、ヨーロッパでは硅砂(ケイシャ…陶器などの原料)と粘土を混ぜて“盤で”蹄の衝撃を受けるようになっている。つまり、日本の馬場は砂浜、ドイツの馬場は陸上トラックのようなものだ。これでは、肢のためにも調教上も大きな差がついてしまう。
「馬を可愛がりましょう」、と言っておきながら馬のためになることをほとんどしなければ、それ自体がホースマンシップに欠けているのでは?
僕はそう考え、馬のためにできることは何でもしようと決めた。

馬- 良馬は最良の師なり!? … それは間違いない!!
僕自身が一番それを感じている。だが、良馬で学べるチャンスは残念ながら日本ではほとんどない。それは、そういう馬は値段がすごく高く、また能力を維持していくのも難しいため、乗馬クラブではふつう置かないのだ。しかし、ESJ千葉校では、自馬でしか乗ることのできないレベルの馬を、メンバーがふつうに乗れるようにしたいと思っている。そしてそのための馬もドイツで夏に買い付けた。(詳しくはまた述べる)

馬にとっての良い環境と、生徒が本当に進歩できる環境を整えていくことが、ESJ千葉校を始める上での大事な使命だと考えている。

コメントは受け付けていません。